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中環北堺店ブログ

2021 02/19

夕景 夢やぶれて

こんにちは。セールスの川本 恭平です。

車の使い方は人それぞれだと思いますが、週末に、あるいは長期休暇などで遠出した記憶は車の良き思い出の一つとして皆さんの心のうちにあるのではないでしょうか。

ところで、なぜ、人は遠くへ行きたいと思うのでしょうか。見たことのないところへ行きたいと思うのでしょうか。

知的好奇心なのか。自然に触れることで日常の雑念を忘れるためなのか。小田実風に「何でも見てやろう」という精神なのか。あらゆるものをこの目で見ることで世界をその手にしたような気持ちになるという博物学的な視点なのか。それともただの暇つぶしなのか。そのどれもが当てはまるような気がしますし、人それぞれの動機があるようにも思います。

私の場合は、そこに歴史が関係しているようです。見た情景、聞いた音、読んだ詩、それらを通してかつてその事物を見た、聞いた、読んだもの達と思考を共有した気持ちになるのです。その思考の輪が広がっていき想像力は飛翔します。飛翔した想像物は広がりまだ見ぬものとなって日常に返ってくる。そんな気がするのです。

それは、生きる知恵が、なんとなくテレビで見たトリビア、かつておかした失敗、友人に言われた一言、あの日見た情景、によって支えられているからこそ、歴史上のインシデント、それにまつわる人々の想いに、現代に生きる我々もまた、共通する何かを持つからなのかもしれません。

歴史。過去に夢を見出すような思想にロマン主義があります。特に私は西洋ロマン主義絵画が好きなのですが、その巨匠J.M.W.ターナーの風景画がお気に入りです。19世紀のイギリス。彼は神話的世界や肖像画に縛られた古典主義を越えて「自然の情景」を描きました。そのタッチは写実的な美しさを超えて19世紀末の印象派を、あるいはセザンヌやピカソのキュビズムの世界観を用意していたとも言えます。その動機には西洋各国に先立って産業革命が進展したイギリスにあって、自然とは改めて畏怖の対象となっていたのではないか。今は亡き人々が眺めたものと同じ自然にこそ、描くべき価値があるのではないか。そんな風に彼は思ったのかもしれません。

1828年作の『レグルス』は古代ローマの武将レグルス、その瞼をなくした将軍の光景を表現しています。

ターナーと想いを一つにできているかはわかりませんが、絵心のない私は写真でもって、風景をいくつか眺めて見ます。時節柄、過去のものばかりですがご容赦ください。

京都くろ谷、金戒光明寺からの夕景

ここには江戸時代末期、徳川幕府から京都守護代として京の治安維持にあたった会津藩士の墓があります。尊王攘夷思想が蔓延り、浪人が闊歩した時代、幕府か薩長か、朝廷の行方は、それとも第三の道か…、行く末を案じ、迷い、希望を見、混沌とした世の中で幕府に仁を尽くした彼らが見た夕日とは、くろ谷のこの夕日と同じだったのかもしれません。あるいは会津藩士と共に時代を駆けた新撰組の若き眼差しは京の一千年の歴史に何を感じていたのでしょうか。

神戸、夏の海景

神戸がかつて福原と呼ばれた時代に平清盛は大輪田泊に宋との交易で発展するもう一つの都を作ろうとしました。武士の身分でありながら、保元・平治の乱を通して貴族の跋扈する朝廷で太政大臣にまで上り詰めた清盛の野望は、京の朝廷とは別に理想的な国家を建設すること。生き急いだ彼等は「驕れる平家」と揶揄され、かつて追放した源頼朝により平家は滅亡。彼の夢はやぶれました。やぶれましたが、その後に残るは、山河ではなく、なんとも美しい情景ではありませんか。彼もこの海に浮かぶ美しい積乱雲をこの場所で眺めていたのかもしれません。

安土城礎石


伏見城夕景

あるいは、同様に夢敗れた偉人に、織田信長や豊臣秀吉が思い出されます。信長の理想国家は琵琶湖を見下ろす安土城の下で、秀吉の理想は京の南、伏見城のある桃山で華開きましたが、ご存知のようにその後300年の国納めは徳川幕府に席を譲ります。徳川幕府と鎌倉幕府の共通点は何であったか。色々とあると思うのですが、その一つには家康も頼朝の妻、北条政子も「貞観政要」を好んで読んでいたという事実を挙げるのは、少しマイナーでしょうか。「貞観政要」とは、中国を統一し唐という長い安定の時代を築いた太宗の治世をモデルケースにしたいわばハウトゥー本です。そのエッセンスはいくつかありますが、ひとえに「徳というものを重んじなさい」というもの。どんなに偉大な結果を納めても後世の人は、その人の人格を見ている。だからこそ、「あの人は良かったと後世に言われる行いをしなさい。」というわけです。20世紀最大の哲学者の一人ミシェル・フーコーに言わせれば、人の思考、価値観はその人の生きた地域性・時代性に規定されるわけで、今は長い安定の時代が偉大と思われているかもしれないが、今後必ずしもそうとは言えないのではないかという考え方もまた頷けます。一方、「貞観政要」もまた、一つの真理でしょう。いずれにせよ、彼らの眺めた景色が、彼らにとっても心躍るものであったはずだということを、私は信じています。

奈良 光明皇后陵より浮かぶ月

奈良の中心部は見たいところがたくさんあり過ぎて、とても一日では終われないのですが、どうしても行きたくて、秋の夕闇の中、聖武天皇陵とその妻光明皇后陵に向かいました。この場所は、戦国時代には松永久秀の多聞城が築かれた場所。信長は松永に勝利した後、一時的にこの場所にとどまっていたのですが、すぐに廃城にして近江に理想郷を作ろうとします。一方、8世紀の光明皇后の時代は、平城京に遷都するも疫病が蔓延、聖武天皇も病におかされ、世が安定しません。そこで聖武天皇は大仏造営の詔を出して、東大寺を建立。かの岡倉天心をして「高遠なる理想の美」と言わしめた天平文化が華開くわけです。そんな美には光明皇后の名がよく現れます。例えば、法華寺の国宝十一面観音菩薩立像は光明皇后をモデルにしていると言われますし、新薬師寺は皇后が夫の回復を願って建立した寺院です。あるいは、興福寺の阿修羅像をはじめとする乾漆八部衆立像の多くがなぜ童顔なのか。それは光明皇后の亡くなった子供の弔いが関係しているのではないかと言われています。あの目に入れても痛くない麗しの仏像群誕生の秘密がそんなエピソードにあると考えると、その悲劇は少し寂しくもあり、けれどだからこそ愛おしさが増すというものです。光明皇后の寂しさを照らす月。松影の先に光るあの輝きは、皇后の墓標から帰路に向かう私への「プレゼント」だったのではないか、ふとそんな妄想をしてしまいます。

 

さて、本題です。今週末からビックなキャンペーンがはじまります。なんと、新車ご成約のお客様に特別な「プレゼント」が!以下のような商品がプレゼントになります。他にも様々なギフトがありますので気になる方は是非お問い合わせください!!

今週も感染症対策を万全にしてお待ちしています!!

週末は、お近くのスバルへ
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